『世界のエリートがやっている 最高の休息法』久賀谷亮
を読みました。
「マインドフルネス」というと、禅の考え方が受け入れられて瞑想することにより心を平穏にするためのものだとイメージで勝手に解釈しておりました。
ところがこの本を読んで、マインドフルネスは脳化学として研究され、脳の疲労をとり、さらには脳の機能までも高めることが分かりました。
無意識状態のときの脳疲労
脳は全身が消費するエネルギーの20%を使っています。さらに、脳の消費エネルギーの大半(60〜80%)は、脳が意識的な活動をしていない時に使われています。
つまり、脳が意識的な活動をしていない時に次々に浮かんでくる雑念が脳疲労の最大要因の一つなのです。
ストレスによる脳疲労
また、脳が疲れる原因にストレスがあります。
このストレスは、過去や未来から生まれるものです。脳を休息させるためには、心を今ここに意識を向けなければいけません。
他にも、日常生活の中で何気なく行動している時に心が今ここにない時があります。ルーティンの行動をしながら違うことを考えていたりします。そういったマルチタスクが脳の集中力を下げているのです。
マインドフルネスの効果
マインドフルネスは、意識的に活動していない時の脳の働きを低下させて脳を休めることができます。
また過去や未来からくるストレスから解放させることができます。心をいまここに向けることで脳を休息させることができるのです。
そして、マインドフルネスを続けることで、脳は変化し機能が高まるのだそうです。
期待できる効果は、次の通りです。
- 集中力の向上
- 感情調整力の向上
- 自己認識への変化
- 免疫機能の改善
マインドフルネス呼吸法
- 基本姿勢をとる
- 身体の感覚に意識を向ける
- 呼吸に注意を向ける
現在に意識を向け疲れづらい脳をつくる。
本には7つのマインドフルネスのやり方が紹介されています。
基本となるマインドフルネス呼吸法を1日、10分毎日試してみたいと思います。
脳は習慣が好きらしいので、毎日同じ時間、同じ場所でやるのが良いそうです。
夜、寝る時にいつも複式呼吸をして呼吸だけに意識を向けるようにしているのですが、これもマインドフルネス呼吸法ですね。
この方法をやり始めて寝付きが良くなったので、脳の無駄な活動が収まっていたのかもしれません。
マインドフルネスというのは、読むだけでは本当の意味で理解はできないものですよね。実際に体感してみないと分からないものです。
自分の状態に応じたマインドフルネスが紹介されているので、試してみたいと思いました。