週末にペンクリニックに行ってきました。
骨董市で購入したパーカー21を見てもらいました。
購入のいきさつ
月に2回行われる骨董市は、いろんな商品が並ぶびっくり箱のような感じです。
時々ふらりと行って眺めて、近くのお店の手焼きたい焼きをほおばるのがお気に入りのコースです。
このパーカーは、お友達?3人で楽しそうにおしゃべりしている店主のおじさんのお店に並んでいました。
「万年筆はよく分からないんだよねー。」とおじさん。
「さっき万年筆に詳しそうなお客さんがめぼしいものを全部買って行ったから、残ってるのはたいしたものないと思うよー。」
なんとものんびりとしたおじさん。
「だから500円で売ってたけど、残りは300円でいいよ。」って。
一足先に来たお客さんがどんなものを購入したのか気になりつつも、とりあえず書けそうな万年筆を選びました。
「おー、これはパーカーって書いてあるよ。」
「これなら書けるよ。いいの見つけたねー。」
店主とおしゃべりしていたおじさん達も調子良くおしゃべりしてきます。
そんなやりとりを楽しみながら購入したものが、この「PARKER 21」です。
パーカー21の書き心地
まあ書けるかどうかも怪しかった万年筆でしたが、きれいに洗浄したら驚くほどすんなり文字を書くことができました。
固いニブで渋いフローです。
少し角度が変わると書けなくなるのですが、ペン先が紙にあたる面を一定にすると安定して乾いた感じの文字が書けます。
裏抜けしやすい紙でも、この万年筆なら全然大丈夫ということも多かったです。
ペンクリニックへ行きました
もう少しインクが出た方が書きやすいかなと思い見てもらいました。
この万年筆はおよそ50年ほど前のものだそうです。
軸の部分も痩せてきています。
インクはスポイトの要領で吸入します。
インクを入れておくタンク部分は柔らかい素材で経年劣化するものだそうで、いずれは亀裂が入り使えなくなるようです。
まだしばらくは使用することができそうな状態で、もうしばらく楽しめそうです。
一体型になっているので洗いにくくインクも残りそうなので、私はずっと同じブラックインクを入れています。
ペン先のアップです。
上から撮ったものです。
このちょこんと出たニブ。一見万年筆には見えないくらいです。
この形状のおかげで力を入れてもペン先が広がらずに書けます。強く書く必要のある複写式の紙などに用いられていたんだそうです。
ペンクリニックでインクを出やすくしてもらって、書き心地も良くなりました。
ペンクリニック、万年筆を書きやすい好みの状態にしてもらえるだけでなく、万年筆についていろいろと教えてもらってとても楽しかったです。