今年はこれまであまり読んでこなかったような本も読んでいこうと意気込んでます。
意識していないといつも同じような本を手に取ってしまうんですよね。
まあ、興味のある本をたくさん読むのも深まっていいんですが、深めるだけでなく広めることもいいんじゃない?という気分なのです。
読んでない本ってどんな本かな?
図書館の本の貸し出しランキングの上位の中から、これまで選んでなかった本を選ぶことにしました。
いやあ、びっくりです。
東野圭吾さん、すごくたくさんの本がランクインしているんですよ。
しかも、どれも聞いたことのある題名ばかり。
映画やドラマになったものがたくさん。
東野圭吾さんの本はずいぶん前に1冊読んだことがあります。
目の不自由な女の子が、交通事故で犠牲になったお兄ちゃんの無実をはらすといった内容だったと記憶しているのですが、面白くてどんどん読み進めた本でした。
よく考えられているなぁと感心しながら読んだ気がします。
そこで、今回は東野圭吾さんの『マスカレード・ホテル』を読むことにしました。
予約もなくすぐ借りることができたのと、ちょうど映画化される話題の本だったのも理由の一つです。
あらすじと感想
連続殺人事件の次の犯行場所とみられるホテルに、刑事が潜入することになります。ホテルのフロントに扮する刑事と、その教育役を任されることになった女性が主人公です。
ホテルを訪れる怪しい人々、次の殺人は未然に防げるのか?
相手を疑うことが仕事の刑事と、相手を一番に考える仕事のホテルマン。
真逆の考えを持つ二人が少しずつ変化していく様子も細かに描かれます。
この二人の立場が真逆だと確かに言われるとその通りなのですが、そこに着目してそこを軸に物語をえがくって想像力がすばらしい!
話しの展開は、始めはゆっくりと流れ少しずつ積み重なり、それが最終どんどん繋がっていく感じでした。
たくさんの要素が詰まっていながら、不自然さを感じさせない。そしてきちっと納得させる。
本当によく練られていると思いました。
おまけ
実はこの映画の予告編を映画館で観てしまったんですよね。
キムタクと長澤まさみが演技している様子をみちゃったものだから、本を読みながらずっと主人公がふたりの顔なんです。。。
刑事の動き台詞が全てキムタクで脳内再生されました。。。
できることならまっさらな状態で読みたかったな。と、ちょっと後悔。
でも、この本は読み手に場面をリアルに想像させるほどの描写でした。
映画化したくなる気持ちもわかるなぁと思いました。