万年筆といえば、立派な重厚な机に向かってたいそう偉い人が使うものというイメージがあるのはどこからきているのでしょう?
くるくるとキャップを外して、なんなら立派な髭をたくわえた人が東京駅みたいな建物にいたりするのね、「うむ」とか言いながら、サインをする。もちろん達筆。みたいな。
あー、明治時代だね、白黒写真ね。
という勝手な当初抱いていた私のイメージとはいつの間にか全く変化していきました。
美しくて女性的な万年筆もたくさんあるのです。
でも、私が持っているのはどちらかというと元々持っていた”なんか偉い人っぽい”みたいな万年筆の方が好みだったりもするのですが。
という前置きはこの辺で、今日の万年筆とインクのリレーは昨日のショート軸繋がりで、パイロットのカスタム98です。
昨日の、パイロットのレグノ89s が左側。
右側が、パイロットのカスタム98です。
レグノ89s よりも一足先に手に入れていたこちら、カラーはディープレッドです。
これも残念ながら廃盤になっています。
このクリップの形が独特で可愛い。。
二つ並べると完全にペアですよね。
お内裏様とお雛様に見えてくる。。。
カスタム98のニブは14k の3号です。
しなりのある柔らかいペン先でとってもとっても好みの書き心地。
中字でインクフローが良く、小さな万年筆なのに迫力ある字が書けるので、なかなかのギャップがあります。
キャップを後ろに差すと、バランスもよくて美しい。。
ゆっくりと文字を書きたい時にはキャップを差して、さっとメモしたい時には短いままで、短く軽い状態で書く軽やかさも気に入っています。
この万年筆が気に入り過ぎて、ブラックの細字も欲しいーー!となった時には、すでに廃盤から時間が経っていてすでに店頭にも置いてなくて、、、。
残念で残念で、、、
という後悔から、昨日紹介したレグノ89s へと繋がっていったのでした。
小さいけれ万年筆に持っている重厚感とか偉そうな感じがしっかり残っているのが好きなところなんです。
この万年筆のキャップはくるくる回すタイプではなくて、カチッとそのままはめ込むタイプなんですが、キャップを閉めた時のカチッという音がなんとも高級な音がするんですよ。
「いい素材を使っていい仕事してますよ」っていう音ね。
小さいけど全く手を抜いてない本格的な万年筆なところが魅力なのです。