『明日を変えるならスポンジから
暮らしの道具を選ぶこと』 一田憲子
著者の一田憲子さんは『暮らしのおへそ』を出されている方です。
暮らしのおへその一冊目が刊行されたとき、私は子育てに必死で慌ただしく過ぎ去っていく日々を送っていました。
自分自身の軸となるものをもつことで暮らしが自分に寄り添ってくるよ、みんなはこんな軸を持ってこんな暮らしを送っているよ。
そんな風に語りかけられているようで、多くの励ましとヒントを与えてくれました。
生活にいっぱいいっぱいだった当時の私は、この本にどれだけ救われたことでしょう。
今回の本はものを通して人の暮らしを見つめ、大切にしている事から人生までを包むように語りかけてきます。
そうなんです、一田さんの文章には読み手が語りかけてもらっている感覚になり、同時にゆったりと時間が流れるのです。
物を減らすのは、いっぱい買っていっぱい失敗し、いっぱいわくわくしてからでいい
と言い切ります。
著者にとって、ものを買うということはものの良さを知るだけでなく、ものの後ろに繋がる時間や暮らしや人生を知ることとイコールなのです。
この本はものを通してみた生活も多く紹介されています。
ものを見ながら、実はその奥の生活を見ている。そしてそこに自分の生活も重ね合わせて見たりする。
ものと暮らしが密着している感じが楽しいのです。
紹介されている中で、私が今の生活にとりいれたいと思ったいくつかを紹介します。
唐澤あすかさんのハング&オルフセンのポータブルスピーカー
革のストラップ、360度全方向に広がる音。
本多さおりさんのパシーマのキルトケット。
脱脂綿を中芯にして綿のガーゼで両面を保護し丈夫なキルティングで仕上げたもの。
引田ターセンさん、かおりさんのマキタの充電式クリーナー。
黒のカラーは通販生活オリジナル。かっこいい!
これをあそこにおいて、こんな時にこんな風に使って、、、
一通りの妄想が楽しいのです。